大阪市立美術館で浮世絵展を見てきました。
アメリカのメアリー・エインズワースさんが収集した浮世絵が大阪で展示されています。今回展示されているのは200点。
これは見なくてはいけない。心が動かされて、身体が動かされました。
見に行くぞ!!
大阪の地下鉄 OsakaMetro谷町線に乗って天王寺駅で下車
約15分で天王寺駅に到着です。
改札口を出たら21番出口へ向かいます。
19番出口や20番出口が近いような表示が目に付きますが、私は21番出口をお勧めします。
21番出口はこんな感じ。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門
21番出口を出ると、最初にその前に目につくのはカフェやBBQ屋など数件のお店です。
建物はみな綺麗な作りで、緑に囲まれて落ち着いて食事や飲み物を楽しむことができます。
お店のそばを抜けて真っ直ぐ歩いていると門が見えます。
なんだか歴史を感じさせるなあという感じの門です。
この門は、江戸時代の黒田藩蔵屋敷の表門で、大阪府の有形文化財です。
蔵屋敷とは、江戸時代の国内の物流や海外との貿易のために倉庫兼取引のための藩邸として設けられたもののことをいいます。
以前は別のところ(現在の中之島三井ビル付近)にありましたが、昭和8年(1933)中之島三井ビル建設に際して三井社から大阪市に寄贈されて現在の天王寺公園内に設置されたそうです。
この門をくぐってみると裏手に石碑がありました。
なんだか石碑に見とれてしまいました。なんで見とれたのか?
わかりません。
門を通り過ぎてさらに真っ直ぐ進みます。
左側には芝生が広がっています。木陰の下で芝生の上に座って談笑するカップル、家族づれがいますなんとも微笑ましい風景です。
さらに、芝生の左手奥にはフットサルのコートがあります。
20才前後の男子たちが、9月の暑い日差しを受けながら元気にボールを追いかけています。羨ましい。私もやりたい。
右手には少しこじんまりしたドッグラン。
今の時期(9月初旬)はまだ暑いので、ドッグランの中に犬用のミニプールが用意されてました。
数頭のトイプードルが楽しそうにプールに入ったり出たりして遊んでいました。
犬を飼ってる人には犬を楽しませるのによい遊び場でしょうね。
楽しそうなトイプードルを右横に見ながらさらに進むと、今度は海外製ビールのお祭りに遭遇。
ここは、時期に合わせていろいろなイベントが開催されるので、いつも賑やかです。
今日のビール祭りも大変な賑わいです。テントの下のベンチに200人くらい座ってるかな。老若男女がジョッキやプラスチック容器に入ったビールを昼間から飲みながら、赤い顔して楽しそうに談笑していました。
朝や昼から仲間とお酒を飲むのって凄く美味しいし、嬉しいし、幸せなんです。
ここで飲んでしまうと美術館に入れてもらえないので(無理に入ろうとすると警察のお世話になりそう)、横目でみながら大阪市立美術館の入口に向かいました。
実は、この辺りは天王寺公園でして、公園の中に美術館があります。
美術館で芸術に触れて心を豊かにすることができて、また、公園ではスポーツで汗を流したり、イベントに参加して気分を味わうリフレッシュすることができます。
身体を動かしたあとは、カフェやBBQ屋でお腹を満たすことができます。
緑が多くて、心身ともに爽やかな日を過ごすことができる素晴らしい場所です。
是非訪れてみてください。
大阪市立美術館に到着
長屋門から数分歩くと美術館前に到着。白い建物です。
この美術館は昭和11(1936)年5月に開館されました。
天王寺公園の中に位置していますが、敷地はもともと住友家の本邸があった所で、美術館の建設を目的に庭園(慶沢園)とともに大阪市に寄贈されたものです。
この写写真の絵すごく綺麗ですけど、実物はもっともっときれいで、壮観です。
美術館に入ると、浮世絵展の大きな案内の絵が展示されています。
象の絵は、歌川国芳による「二十四孝童子鑑 大舜」の一部ですね。
この絵は、天保14~弘化元年(1843~44)頃に書かれたものだそうです。
展覧会場へ突入
展覧会名は、
オーバリン大学アレン・メモリアル美術館所蔵 メアリー・エインズワース浮世絵コレクション -初期浮世絵から北斎・広重まで
です。
展覧会の概要を美術館ホームページから引用します。
"アメリカ・オハイオ州にあるオーバリン大学のアレン・メモリアル美術館には、アメリカ人女性メアリー・エインズワースが寄贈した1500点以上の浮世絵版画が所蔵されています。
同コレクションは、明治39年(1906)、エインズワースの来日を契機に始められたもので、初期から幕末まで、浮世絵の歴史を辿ることができる上、有名浮世絵師の名品を含む優れた内容となっています。特に世界でも稀少な初期の浮世絵版画や、葛飾北斎、歌川広重の作品は質・量共に最も注目されるでしょう。
2019年全国3カ所を巡回する本展覧会は、メアリー・エインズワース浮世絵コレクションから珠玉の200点を選りすぐり紹介する、初めての里帰り展です。"
出品リストを見ると、作成年は延宝(1673 - 81)後期から安政5年(1858)の間のようです。
200点の版画や絵を見て驚いたのは、図や絵の精緻さです。女性の髪の毛1本1本が表現されていて、髪の毛の生え際の産毛までが見えるようです。
風景や動物の絵も情景がち密に表現されています。
版画や絵の細かいところはどのように刃や筆を運んだのだろうか、もしかして息を止めて集中していたのだろうかといろいろ想像しながら見学しました。
また、300年以上前の作品でも、鮮やかな色が残っています。見とれてしまいます。
感心しながら歩を進めていくと、写楽・北斎・広重の絵が現れてきました。
TVや雑誌などで見慣れた絵が目の前に来ると、一層見とれてしまいます。
知ってる絵は、特に好きなんですね。見学している人の進み方が遅くなってきます。やはりじっくり見たいんかな?
東洲斎写楽の「二代目小佐川常世の一平姉おさん」寛政6年(1794)製作
葛飾北斎「冨嶽三十六景 凱風快晴」天保2~4年(1831~33)頃製作
歌川広重「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」安政4年(1857)製作
疲れた、でも大満足
見とれていると、館内放送が流れました。
「ただいま午後4時30分です。午後5時で閉館です。」
午後1時30分頃美術館に入って3時間が経過。
ずーっと立ちっぱなしで歩きながら見ていたので、どうりで足がだるいはずです。
館内放送後しばらくしたら見終わりました。時計を見ると午後4時40分。
売店は午後4時45分まで。
もうすぐ閉館だというのに、私の後方にはまだまだ列が続いています。
閉館は午後5時を過ぎるのかも。浮世絵の人気の凄さを実感します。
足がメッチャだるいので売店を見るのはパスして、美術館を出ることにしました。
美術館を出て、地下鉄天王寺駅に向かって歩いていると、現時点(2019年9月)で日本一高いアベノハルカスが目の前に現れました。
青空にハルカスの雄姿が映えています。
高さは地上300m、60階建。平成26(2014)年に完成です。
今日は、美しい版画や絵を見ることができて大満足です。